女ばかりの夜
- 日本/1961年/95分
- 監督:田中絹代
- 出演:原知佐子、淡島千景
- 配給:東宝
- 東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵フィルム
大女優・田中絹代が、戦後女性の自立に関心を深めて描く監督第5作。昭和33年、売春防止法が施行されたが、法の網の目を潜る売春婦は後を断たなかった。警察に検挙された彼女たちは、強制的に厚生寮等へ送られ、一定の教育期間を経て更生へと踏み出すのだが、彼女たちを迎える社会は冷たく、多くの困難が待ち受けていた。主人公たちたちは、数人の寮母の熱心な指導のもと規律ある毎日を送った後、食料品店の店員や工場の女工として勤めるが、さまざまな差別や無理解に苦しめられることとなる。そんな中、主人公は再出発にむかって強く生きてゆく。女優として溝口健二や小津安二郎、成瀬巳喜男ら多くの大監督と交流した田中絹代監督の注目作。
- 9月7日(金)10:00/大会議室(Lコード:40924)
- 斉藤綾子トーク