記者会見報告
明日9月1日の開幕を前に、本日午後3時より記者会見を行いました。主催者からの挨拶に続いて、出席された監督と俳優さんから次のようなメッセージがありました。
(メッセージの抜粋)
中平悠里監督「少女の夢-いのちつないで-」
槙坪夛鶴子監督の意志をついで、この「少女の夢」を監督できたことに感謝します。一昨日出来たばかりの作品です。是非ご期待ください。
加藤忍さん「少女の夢-いのちつないで-」
初めてこの映画祭に参加させていただき感謝しています。明日のオープニングに上映できることを喜んでいます。命の大切さを描いた映画ですので是非ご覧ください。
岡田茉莉子さん「鏡の女たち」他
女優になって60年経ちました。日本の監督とはほとんど仕事してきました。昔は女性監督はいませんでした。男性ばかりでしたが、今はたくさんいらっしゃいます。これまで一番多くの映画を一緒に作ってきた吉田監督との作品を3作特集上映していただきます。
ミハル・ボガニム監督「失われた大地」
こんにちは。私としては初めてのフィクションである「失われた大地」を持って参加します。この映画の内容は主役であるオルガ・キュリレンコの体験でもあります。チェリノブイリでの人間性を扱った映画で、人間は土地に愛着があり、離れられない、それを描いています。福島のことがあり、日本でも興味を持っていただけると思います。
(質問)
イスラエル人であるミハル・ボガニム監督がこの映画を撮った理由
(ミハル・ボガニム監督)
私の母のルーツがウクライナであることと、チェリノブイリで住民たちが土地を離れざるを得ないことが私自身イスラエル人として国を追われたことに共通のテーマを見つけました。私が撮らなくて誰が撮るのだと思いました。
シャー・リーチュン監督「牧夫、魚を飼う」
こんにちは。中国新疆地区からやってきました。参加でき光栄に思います。この「牧夫、魚を飼う」は2003年撮ったTV番組を基に作った作品です。遊牧民であるカザフ族を扱った作品で、中国政府の政策で定住することを求められた一家を描いています。
中島久枝監督「ドーバーばばあ 織姫たちの挑戦」
招待していただきありがとうございます。「ドーバーばばあ」の中島です。「ばばあ」を代表してやってきました。「ばばあ」という響きで興味を持たれることが多いのですが、是非ご覧いただいてお話を聞きたいと思っています。
下之坊修子監督「ここにおるんじゃけぇ」
昨年山形で上映していただきましたが、今年は、あいちで上映していただけることにびっくりしています。上映日には佐々木千津子さんも来てくれますので、是非ご覧ください。
吉田喜重監督(映画祭顧問)
私がこの映画祭に関わって9年目になります。継続だけではなく、発展していかなくてはいけません。映画祭はどこも苦しいですが頑張っていって欲しいと思います。この映画祭は女性映画祭です。女性というカテゴリーの映画祭ではなく、いい映画をつくる女性の映画祭であり続けて欲しいと思います。
野上照代さん(映画祭運営委員)
今年の映画祭はとにかく変わりました。新風が吹き込まれました。そもそも女性、男性の区別があってはいけないのですが、素晴らしい女性監督が出てきていることは非常にうれしいです。