日独交流150周年を機に、最新作「ヘアドレッサー」と日本がテーマの2作品、新旧3作を一挙上映します。
ドイツを代表する映画監督の一人、ドリス・デリエ監督は、1985年に発表した「Men...」によって世界的にも成功を収め、一躍注目を浴びることになりました。この作品は、1960年代に始まり、ヴェンダース、ファスビンダーといった名監督を生み出したニュー・ジャーマン・シネマの終焉を告げる映画と言われることもあります。
近年は「MON-ZEN(1999)」「漁師と妻(2005)」「HANAMI(2008)」と立て続けに日本を題材にした映画を撮るなど日本文化への傾倒を強めています。また、オペラの演出も数多く手がけており、「アドメート(ヘンデル)」では、大名風の衣装を登場させるなど、日本の江戸時代におきかえる演出で絶賛を浴びています。
コメディからシリアスまで多様なデリエ監督の世界をお楽しみください。