日本の女性監督のパイオニアであり、記録映画の第一人者。
1950年、岩波映画製作所の設立とともに入社し、『村の婦人学校』(1957)を初演出。以降、80本を超すドキュメンタリーを手がける。
1981年、岩波映画製作所を定年退職後、フリーになる。『薄墨の桜』(1977)で注目を集めて以降、自主製作に取り組む。
主な作品は、『早池峰の賦』(1982)、『AKIKO-あるダンサーの肖像-』(1985)、『痴呆性老人の世界』(1986)、『安心して老いるために』(1990)、『歌舞伎役者 片岡仁左衛門』六部作(1992~1994/あいち国際女性映画祭1996上映作品)、『女たちの証言』(1996)、『住民が選択した町の福祉』(1997/あいち国際女性映画祭1997上映作品)、『問題はこれからです』(1999/あいち国際女性映画祭2000上映作品)、『元始、女性は太陽であった-平塚らいてうの生涯』(2001/あいち国際女性映画祭2002上映作品)、『山中常盤』(2004/あいち国際女性映画祭2005上映作品)、『あの鷹巣町のその後』(2006/あいち国際女性映画祭2006上映作品)、『終わりよければすべてよし』(2006/あいち国際女性映画祭2007上映作品)、『嗚呼 満蒙開拓団』(2008/あいち国際女性映画祭2010上映作品)など。各作品で数多くの賞を受賞している。