もちろん、このあいち国際女性映画祭、国内外からの女性監督作品をたくさんご覧いただくのが楽しみ方の王道なんですが、ここではちょっぴりマニアックな映画祭の楽しみ方をお教えしましょう。キーワードは、「見る」「聞く」「話す」。今年の映画祭は、マニア気分で映画祭のすみずみまで楽しんでください!
昔、映画に音がなかった頃、日本にはストーリーや登場人物のセリフを語る活動弁士という映画への水先案内人がいました。その後、映画がトーキーになり、しだいに活躍の場を失うことになりましたが、今では日本独特の話芸として文化的地位を確立しています。
お 招きする弁士は、海外公演でも活躍中の日本を代表する弁士「澤登翠」さん! 上映する映画は、川端康成原作「伊豆の踊子」の初映画化作品! ヒロインは昭和を代表する大女優「田中絹代」! 日本映画史上に燦然と輝く不朽の名作を活弁と楽団の生演奏つきで上映します! これは見なきゃ絶対ソン!
映 画を見終わった後は、澤登さんのお話を聞こう! お相手は、本映画祭の運営委員でもある日本映画界の重鎮「野上照代」さん!「羅生門」以降、黒澤明監督のほぼ全作品に参加し、黒澤ワールドを影で支えてきた野上さん! お二人が古き良き映画の時代を語ります。
映 画「天使にラブソングを」や「ファイティング・テンプテーションズ」で身近になったゴスペルが、あいち国際女性映画祭2005で再び注目を浴びそうです。
ゴ スペルの代表曲をそのままタイトルにした映画「Oh Happy Day」が本映画祭で日本初公開! おりしも本映画祭は記念すべき10回目の開催にあたり、これに便乗(?!)して、名古屋ゴスペルシンガーズの迫力ある歌声で映画祭を開幕することに決定! さらに、あいち国際女性映画祭10年の歩みをスライド上映! 来場するヘラ・ヨーフ監督と主演女優ロッテ・アナセンさんの舞台挨拶もあり、今年のオープニングはモリモリだくさん! 映画ファンだけではなくゴスペルファンも要チェック! あるいはロッテ・アンデルセンさんのナマ歌が聞けるかも?
映 画が好きになるとその作品の監督や俳優たちのことが知りたくなる。観終わった映画のタイトルを検索窓に入れるのは今やあたりまえ。しかし! 本映画祭では、今観た映画の監督や俳優たちと直接言葉を交わし(サインがもらえるかも?)、映画についての質問ができるのです。監督だけではありません。女優さんたちにも会えるのです。竹下景子さん、香川京子さん、そして、海外からはロッテ・アンデルセンさん、日本ではまだまだ知名度は低いかもしれませんが、そんな俳優さんの情報通になるのがマニアのひそかな楽しみ。
さ らに! 国内ペア航空券(協力:日本航空)や映画招待券(協力:愛知県興行協会)が当たる大抽選会まであるのです。パーティーですから、当然、飲物に軽食つき! おなかも満足、心も満足。みんなで「交流パーティー」へ行こう!
■映画:恋の花咲く 伊豆の踊子
■弁士:澤登翠
■演奏:カラード・モノトーン