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内戦の影が忍び寄る1991年のグルジアの首都トビリシ。時に銃声が響く街で、母マイアは仲の良い兄弟ギオルギとダトゥナを育てている。兄は、高い教育が受けられたはずなのに、内戦で不毛な日々を過ごすうち、悪の道に入り込んでしまう。一方、才能豊かでピアニストを目指す10歳の弟は母と兄の誇りだった。しかし、あることをきっかけにピアノを弾かなくなってしまう。内戦という運命に翻弄されながらも、弟を愛する兄の気持ちが見事に描かれた作品。