全国より応募のあった33作品の中から厳正な審査の結果、最優秀賞1作品を選出しました。この作品を採用したポスター・パンフレットは、愛知県内の公共施設、各映画館、ローソン、ウィルあいち他で掲示配布いたします。パンフレットはpdfファイルでもご覧いただけます。
最優秀賞：大汐来美さん（東京都在住）
作品のテーマ
作品のテーマ
女性のフォルムと映写機の形をリンクさせて、女性をテーマとした映画祭を表現しました。「20」の数字で女性の顔をつくり、20回記念を想起させるビジュアルを目指しました。
最優秀賞講評
審査委員長：白木彰（愛知県立芸術大学 美術学部長・美術研究科長 デザイン専攻 教授）
ポスター・パンフレットデザインについて今回、採用された作品は、女性映画祭の要素をたいへん効果的に利用している。背景全体の黒で映写時の館内の暗さを表現し、白茶色に似た三角の光の面は映写された画像、また同色の二つの丸は映写機のフィルムリールと女性のシンボル、乳房を想像させる。さらに、映写された画像には映画のさまざまな要素がちりばめられ、映画の楽しさがうまく表現されている。ちぎり紙のような手法の女性像は素朴で親しみを感じ、顔の目鼻にも２０回記念の２０でコミカルな表情を演出している。作品全体も２０回記念にふさわしい品格が感じられ、愉しさと知的なユーモアが同居した映画の祭典らしい秀作と思われる。