八日目の蟬
2012年日本アカデミー賞最優秀作品賞など10部門最優秀賞受賞作
- 2011年/日本/147分
- 監督:成島出
- 出演:井上真央、永作博美
- 配給:松竹
- 2月27日(水)18:10/ウィルホール
- 1プログラム券(Lコード:43502)
1日券(Lコード:43501)
第35回日本アカデミー賞最優秀作品賞など10部門制覇の話題作。『不倫相手の子供を誘拐し4年間育てた女と、誘拐犯に育てられた女。なぜ、誘拐したのか?なぜ、私だったのか?』原作は直木賞作家角田光代のベストセラー小説。『あたかも七日で死ぬべき蝉が八日目を生きるように、その先は懸命に生きるしかない』
1995年10月東京地裁。秋山丈博(田中哲司)、恵津子(森口瑤子)夫婦の間に生まれた生後6カ月の恵理菜を誘拐し、4年間逃亡した野々宮希和子(永作博美)への論告求刑が告げられた。最後に何か言いたいことは、と裁判官に尋ねられた希和子は、静かにこう述べた。「……四年間、子育ての喜びを味わわせてもらったことを感謝します」
会社の上司であった秋山丈博を愛し、子供を身ごもった野々宮希和子。しかし丈博には妻がいた。男は「いずれ妻と別れるから、それまで待ってくれ」と言うばかりで、産むことはどんなに望んでも決して叶えられないことだった。気持ちの整理がつかないまま、子供を諦めた希和子。だが、人工中絶手術の後遺症で、二度と子供を産めない体になってしまう。そんな時、丈博から妻の恵津子が子供を産んだことを知らされる。一方には諦めさせ、一方には産ませる男の身勝手さ。最初から未来などなかったのだ。別れる前に一目だけでも赤ちゃんを見たい。見れば諦めがつく……そう思った希和子は、夫婦の留守宅に忍び込む。ベビーベッドで泣き叫ぶ赤ん坊を抱き上げた時、赤ん坊は女に笑顔を向けた。その瞬間、希和子はしっかりと子供を抱えて、雨の中を飛び出していった。(公式サイト)