今年は、68作品の応募があり、厳正なる審査の結果、以下の方の作品を最優秀賞といたしました。最優秀作品は、今年の映画祭のポスター及びリーフレット表紙デザインとして使用し、愛知県内の公共施設、各映画館、ウィルあいちほかで掲示及び配布します。
最優秀賞:中島 さくら子 さん
- 【作品のテーマ】
- この映画祭の魅力は、世界各国・地域の女性監督による作品、女性に注目した作品を、数日間でぎゅっと鑑賞できる点だと考えております。様々な花を楽しむことができる花束のようだと感じ、映写機から映し出されるひとつひとつの作品を、花に見立てて花束のようなデザインに仕上げました。女性らしさや映画祭の華やかな雰囲気を感じていただけたら嬉しいです。
- 【作品講評】
- 審査委員長:白木彰(グラフィックデザイナー・愛知県立芸術大学名誉教授)
- このコンペティションは、ひとつの作品にポスターと冊子の表紙、両方の機能を要求している。ポスターは観る意思のない人に対しても気を引くインパクトが必須。また表紙は展示の制約を強く受ける。二つの機能を両立させるデザインは簡単ではない。しかし、本年の応募作品も良い作品が多くあった。
この作品は、左下の小さな映写機から光の花束が投影されている。実におしゃれで洒脱な表現だと思う。投影された花もシンプルで可愛さにあふれている。華やかさと明快さが共存する作品である。この作品は、花束表現の性格上、文字配置が展示スタンドの対応に不向きな点はあるが、問題点以上に魅力が勝る秀作として高く評価した。