フィルム・コンペティションの各賞受賞者からコメントが届きました。
グランプリ
アニメーション部門
『MARE』
- 英題:MARE
- ジャンル:アニメ
- 日本/2022年/8分
- 監督:石田たまき
- 石田たまき監督受賞コメント
- この度は、素晴らしい賞を頂き誠にありがとうございます。制作人数が少ない中で、このような形で評価をされることは、とても貴重な経験であり制作者全員の今後の活動をより力付けてくれます。この作品はコロナ禍をテーマにした作品です。近い将来、「いつかこんな大変だった時もあったね」と言える日が来るのを待っています。改めまして、このような機会を頂きありがとうございました。
実写部門
『MY HOMETOWN』
- 英題:MY HOMETOWN
- ジャンル:ドラマ
- 日本/2022年/42分
- 監督:古川葵
- 出演:空花、越山深喜
- 古川葵監督受賞コメント
- この度はグランプリをいただき、ありがとうございます。大変光栄です。当日は、朝から夕方にかけてノミネート作品を観させていただきましたが、表現方法は様々ながら、全作品を通して、「社会で人が人らしく生きていくこと」についての強いメッセージ性を感じました。何かしらを作ることは、そこにある社会のありようを映すことだと感じた1日でした。そこには問題があり、一方で人と人とが織りなす素敵な瞬間もありました。作品を通して、それらを感じ考えることができ、とても良い時間でした。この様なテーマ性の強い映画祭が続いてきた事、そしてこれからも続いていく事は、とても意味のある事だと思います。また戻って来られるよう頑張ります。本当にありがとうございました。
観客賞
アニメーション部門(得票同数、2作品)
『ジョディ』
- 英題:Jodie
- ジャンル:アニメ
- 日本/2021年/11分
- 監督:袴田くるみ
- 声の出演:アナ・クロエ・ムーレイ、エルシー・ラヴロック
- 袴田くるみ監督受賞コメント
- 「ジョディ」は、DVや性暴力などジェンダーに関わる暴力を受けた人が、十分なケアや支援を受けるのが難しいということに対する疑問から制作した作品です。今回、観客賞をいただき、作品に共感していただけたのだなあと思うと、とても心強く感じます。この作品が、観てくださった方の心に寄り添えるものになっていたら幸いです。素敵な賞をありがとうございました。機会がありましたら、次回は会場に伺えたら嬉しいです…!
『おしらさま』
- 英題:Oshirasama
- ジャンル:アニメ
- 日本/2021年/12分
- 監督:嵯峨孝子
- ナレーション:嵯峨孝子
- 嵯峨孝子監督受賞コメント
- 観客賞をいただき、どうもありがとうございます。投票して下さった皆様と映画祭スタッフの皆様に深く感謝いたします。この作品は、砂の濃淡で描く「サンドアートパフォーマンス」をメインに、コマ撮りや映画的な編集を加えて作りました。音楽は、モンゴルの弦楽器「馬頭琴」の演奏です。馬と人間の深い関係から生まれた楽器の音色が、作品の物語性を引き上げてくれました。これを励みに、今後も制作活動を続けていきたいと思います。
実写部門
『虹色はちみつ』
- 英題:Rainbow Honey
- ジャンル:ドラマ
- 日本/2021年/29分
- 監督:梅木佳子
- 出演:辻千恵、鈴木咲
- 梅木佳子受賞コメント
- この度は、観客賞を受賞出来、大変嬉しいです。4年前、幼児虐待死のニュースを見て、「子どもを守る話を」と取材を重ね、脚本を何度も書き直し、ようやく去年撮影出来、念願叶って完成しました。今回の受賞により、国内外のたくさんの人に観てもらい、「こんぴらさん」の門前町の風情や、日本の家族や地域の人たちとの触れ合い、声掛けなど、昔ながらの日本の良いところを世界中の人に知ってもらえたらと思っています。この映画で、子どもを守るため、家族の大切さや地域での取り組みなど、見つめ直していただけたらと思います。
<審査委員紹介>
- 審査委員長:奥田瑛二(俳優、映画監督)
- 審査委員:服部徹(映画祭運営委員代表)、木全純治(映画祭ディレクター)、
佐藤久美(映画祭イベントディレクター)、ショーレ・ゴルパリアン(映画プロデューサー)、
李相美(株式会社Sang Sang Blocks代表取締役)