フェミニストの女性監督の多くは、伝統的な「見る男性と見られる女性」という図式に代表される「まなざし」をめぐるジェンダーの非対称性に挑戦してきました。本作でもシアマ監督はその系譜にありながら、独自の表現で女同士のまなざしを描きます。今回は、そのような女性監督の挑戦を概観し、本作がいかに古典的な「まなざし」を崩し、新たなフェミニスト女性映画を提示しているかを見ていきます。
プロフィール 東京都出身。上智大学卒業後、米国UCLA映画テレビジョン学部批評学科博士課程修了。明治学院大学文学部芸術学科教授・映画評論家。専門は映画理論、特に精神分析理論、フェミニズム理論、ハリウッド映画論、女性映画論など
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